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最近費やす予算と時間の変動に伴いラノベを読むペースがかなり落ちていまして、中々新しいシリーズに手を出せない今日この頃。
以前から買ってた作家さんのだけは毎月チェックをいれてるくらいで、ラノベ読みを公言していた頃と比べると見る影も無い……せっかく大学にラノベ研究会らしきものが立ち上がったらしいのにっ!(3回になって今更感がありますが)
だから来期、ないしは4月期アニメ化されると予定・噂されてる作品がいくつもあるんだけど全くカバーしてないという有様でございます。正月に帰省するとき何冊かは買っていくつもりではあるのですが……

断章のグリム 6 (6) (電撃文庫 こ 6-19)断章のグリム 6 (6) (電撃文庫 こ 6-19)
(2007/12/10)
甲田 学人

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さて、今回はホラーにしてメルヒェン、スプラッタにして幻想奇譚。断章のグリムの第6巻「赤ずきん・下」
何故か節目節目に出る作品で丁度blog更新復活してすぐの頃に前巻が出ておりました。甲田先生は割とゆっくりした発刊ペースなので半年ほど経っており、ちょーっとゲスト登場人物の設定その他が記憶から欠落してまして、結構読むのに時間がかかってしまった……
今回のモチーフはタイトルの通り『赤ずきん』がメインなのですが、加えて『狼と七匹の子ヤギ』、日本の某怪談を織り交ぜた複合的な展開をしており、謎解きパートはいつも以上にややこしい印象を受けました。「王道とされる学園異能の皮を被っているが本質はミステリー」と言うのをどこかのエントリーかレスで見たような気がするのですが、正に今回はその面が強く出ているように感じます。

今回も甲田節は容赦という物を知りません。どうしてそこまで生暖かい内蔵の描写にこだわるんだこの人は!
全体のインパクトとしては人魚姫よりは劣るのが正直なところですが、それでも遠屋家を訪問したシーンなどで背中にぴったり付いてくる寒気を感じるのは気のせいではない気がします。一人で夜に読むんじゃなかった……
怪異の恐怖もさることながら、シリーズ通してのミソは人間の狂気でしょう。狂ってしまった彼女はもちろんのこと、騎士団側も相当なもので。いや神狩屋のエピソードで分かってたはずなんですが、今巻はその面がまざまざと示された結果になっています。特に今回の街で出てきたロッジの面々。まともだったのはまともに見えない瑞姫だけじゃないか!怪異自体より笑美さんが色んな意味で今回の主役とも言えなくはない面が恐ろしいところです。

『処理』そのものの場面自体を描いたのは甲田作品の中で初めてですかね?
結局のところ騎士団は自分達のため、保身のために戦っているという、当たり前とはいえお約束として余り書かれない事実が語られていました。同じ電撃文庫ならシャナのフレイムヘイズも本来の意義としては似たような性質を持っていますが、彼らの復讐という感情的な目的以上に騎士団が抱えるのは必要不可欠でかつ生々しい事情と言えましょう。
そんな騎士団について『トラウマを武器にしている危うい存在』というのはヒロイズム的見方であり、彼らは純粋にどこかがおかしい、どこかが狂っている、壊れていると言う描写が様々な場面でなされていたのが印象的でした。普通を貫く主人公・蒼衣も本音と言えるセリフが余りにも場面に合っていなくて……彼もまた『普通』に狂っている普通の騎士と言うことですか。
それを含めて騎士団の狂気が今後の展開にどのような影響を与えるのかが気になるところ。

そして『最後の赤ずきん』
全てを失った赤ずきんの行く末は語られていません。人魚姫に残された妹と共に最後の赤ずきんは今後の物語のファクターになりうるのか。今後の展開が読みづらいこの作品ですがこれからも欠かさず追いかけていきたいと思います。
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テーマ : ライトノベル - ジャンル : 小説・文学

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断章のグリム(6)

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Alles ist im Wandel 2007/12/12 10:48

断章のグリム5,6

5,6で上下巻。読んでいて軽く恐怖を感じる文章なのはさすがでした。 今回は前巻までとは違う解決になっていたのが印象的。 登場人物の精神と死の描写が独特で、文に引き込まれます。 甲田さんの作品は、前作Missing含めどれも大好きです。 他にいくつか評価を読んでみた
Fall Cherry 2007/12/13 10:27
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